
今日もウワノソラヒルズのスタジオからお届けします、青山バジルです。
規模の拡大って、本当に必要なの?
なんとなく、そう考えたことはありませんか?
経営者で、店舗を増やしていこう!とか、またはある企業に勤めていて、疑問を持つこともあるかもしれません。
規模の経済が全てではない、いやむしろ規模を大きくしないからこそ良いところもあるとバジルは思います。
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規模って、大事でしょうか?
まず、日本国内においては人口は確実に減っているわけです。
右肩上がり、という時代がとうに過ぎたというのは明白ですが・・
それより、失われた10年、いや失われた20年といわれる次第です。
失われた20年というのは、この20年成長していないよね?
他の国は少しずつGDP成長しているのにね、ということですね。
今、自動販売機でジュースを買うと、ペットボトルのジュースで160円となっています。
缶ジュースで130円です。
もっと安い自動販売機もあるとは思うのですが、バジルが小学生のころ、缶ジュースは100円でした。
30円、30%物価が上昇して、給料は30%上がったか?
上がっていない・・・わけです。
え?それがどうした?という感覚になった方は要注意です。
41歳のバジルの大先輩、70際の方がおります。
70歳の大先輩いわく、初任給が2万円だったそうな。
で、いま20万円くらいでしょうか、10倍ですね。
こうやって経済成長したわけです。
それが、一切成長しなくなったのです。
ですが、物価はどうでしょう?
日本は随分貧しくなってしまったわけです。
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こんな時代において、成長を考えるべきなんでしょうか?
対前年、という言葉がありますが、去年よりも20%、30%の成長を実現し続けることって、日本において持続可能なのでしょうか?
数値をあげよう!という発想で、アジアというマーケットに打って出るというのは1つだと思います。
バジルが関わっているアパレル業界でも、国内市場は縮小しているんですが、アジア全体では大きく伸びています。
ただ、バジルが言っているのは国内市場。
国内のマーケットで、大きくしていこう!というのはある意味精神論のように聞こえてくるわけです。
とにかく、がんばってやれば給料増えるぞ!というような・・・。
そういう時代じゃあありませんよね。
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ではどうすれば良いのか?
それは、生産性、体験、付加価値です。
100人で100万円の売り上げを上げている
10人で100万円の売り上げを上げている
この2つだと、前者より後者が10倍生産性が良いことになります。
でも、100人でもがんばってやっているじゃないか!
という考えが蔓延しているのが日本なのです。
事実、仕事が終わっても帰りづらい空気があったり、
名門大学卒の応募者が多い!ということに経営陣が価値を置いていたり。
名門大学卒の応募者が多くても、採用率が低くては無意味です。
だから、生産性を追求することはとても大事なのです。
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先日、家電量販店に行ったら、こんなPOPを見ました。
食器洗浄器なのですが、
・これであなたのリラックスタイムが生まれます!
食器を自動で洗ってくれて、楽だわーということではなくて、食器洗いの時間から解放されるよ!
その時間を、別の体験、たとえばリラックスして映画を見るという体験に充てたら?という提案だったのです。
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今、百円の商品を買ったとします。
百円の価値だなあ、これでは感動は生まれないわけです。
ですが、これ、百五十円分の価値だ!
そう感じたら、五十円の付加価値が乗っているわけですね。
接客かもしれないし、店内の雰囲気かもしれません、
でも、これらは物の原価とか、そういうものとは別の部分です。
この付加価値をどれだけつけられるか?
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と、この3つ、
生産性、体験、付加価値、
成長とか、拡大というと規模感を考えてこの3つをないがしろにしてしまうことがあるのではないでしょうか?
秘境と呼ばれる温泉が、全国にあったら秘境でもなんでもないので付加価値や秘境という体験にはつながらない。
1店舗の売り上げを最大まで高めるのが生産性だとしたら、2店舗。3店舗と出店することで売り上げは増えるかもしれませんが、たくさんのコストがかかります。
スタッフも配置しないといけないし、光熱費も3倍、また店舗間を移動してチェックするとなると管理費もかかります。
単純に売り上げが増える、というだけで果たして生産性はそれで良いのか?というと必ずしもそうではありません。
1店舗で3店舗分の売り上げを叩き出すには?という問いの方が有効な場合もあるわけです。
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