アマゾン
ここのところ買い物といえば、もっぱらアマゾンという方も少なくないと思います。
アマゾンって、もともとはネットで本を買う、というイメージでしたがそんなのはもう昔の話。先日もオフィスの電球が切れて、発注しておいて欲しいと部下にお願いしたら、型番たたいたらいろんなところに売ってましたが、取り急ぎアマゾンで発注しました、と言われました。
そうか、アマゾンで発注したならすぐ届くな。と思いました。
そのくらいすぐ届くイメージがあるアマゾンは、利益を物流に投資していたんです。
ロボットをつかって、いかに早く届けるか?
そもそもネット上の書店って、棚という限界がありません。書店なら棚がある分しか本は並べることができませんよね。アマゾンはネット上ですから、どんなにマニアックな本でも置いておくことができるわけです。
ロングテールといいますが、とにかく売れ筋ではない本はメーカー取り寄せにして、でもサイト上に置いておけばいいわけです。
トイザらスもアマゾンに潰された
潰された、という表現が適切かどうかはわからないのですが、アメリカのトイザらスは事実上潰れました。アマゾンの影響だ、と指摘されていますが、そうでしょう。
わざわざ車でトイザらスに出かけて、駐車場にバックで駐車。ぐずる子供を抱っこして、トイザらスへ。
子供は一瞬で笑顔になって走っていく。それを追いかける。
こうしていろいろ商品を探して、混雑しているレジに並ぶ。
と、こんな手間をかけなくても検索すればアマゾンで買えます。しかも使った人のレビューもある。
アメリカではもうグーグルよりもアマゾンで商品のレビューを検索している人の割合が多いと本書にありました。
全ての小売業を吸い込むアマゾン
うちの妻は、小さなネットショップを運営しています。イタリア製の輸入小物をECサイトで販売しているんです。
主婦のお小遣いレベルではありますが、それでも立派なオーナーです。
ある時、仕入れ元の会社からこんな話を聞いたそうです。
「商品をアマゾンに載せていたら、売れた商品だけアマゾンがどこかから仕入れて、うちよりも安く売りはじめちゃいました・・・(苦笑)気をつけないといけませんね・・。」
妻は冗談まじりに言っていたんですが、えぇっ、と私は耳を疑いました。データを持っているから、それをもとに売れ筋を仕入れて、そのお店よりも安く売ったら勝てますよ。しかも圧倒的に早く届けるとしたら、勝てませんよね。
こうして小売業はアマゾンに追いやられていく、ということなのでしょうか。
GAFA 四騎士が創り変えた世界では、追いやられていくということが切々と描かれています。
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